ねこが亡くなった
20年飼ってたねこが、今夜亡くなった。
老衰もはげしくて、覚悟はしていたからか、泣くこともなく看取ることができた。
ねこは横になったまま、たまに顔を上げて、どこかわからないところを見ていたが、だんだん動かなくなっていって「これはもうだめだな」と思ってねこを抱き上げた。
ぐったりしていたねこは苦しそうに暴れて、体をなで続けていても、釣り上げた魚のように足をはねさせた。瞳孔はまんまるで、どこを見ているかさっぱりわからなかったが、綺麗な黒目だと思った。
声をかけて体をなでていると、いつの間にかその動きもなくなって、ねこは静かに眠っていた。胸が上下してなくて、息をしていないんだなとわかった。
ねこは2日も食べてなくて軽かったし、亡くなった後漏らすこともなかった。目を閉じることもなくて、顔は凛々しい気すらした。歯周病で口は臭かったから閉じさせた。
箱に寝かせたねこは、今は冷たくなっていて、なでてみると剥製のようだった。気に入っていたしっぽはそのままの色形だった。
涙もでないけど、冷静でもなくて、ゲームする気にもなれなくて、こんな駄文を書き散らかしている。
ポケモンGOをつけたら、周りにゴースとニャースとカラカラがいた。
おやすみ、ねこ。