「死後の世界がなくても、死にたいと思う?」
主治医の先生に言われました。
「死後の世界はないんだってさ。
それでも死にたいと思う?」
この言葉に違和感ばかり先行して、何も返せないまま診察が終わってしまったのですが、落ち着いて考えると、先生と私の見えている世界は違うんだな、との結論にまとまりました。
今は昔ほど希死念慮もひどくないですが、形になったので乗せておきます。
「死後の世界がないと思ってるからこそ、死にたい」
たぶん、先生は「現状は赤点の10点くらいだと思っているかもしれない。けど死ぬと0点になる」と言いたいんだろうな、と。
死ぬと0点になる、は共通認識です。
そこじゃないんです。
「現状は0を下回って、マイナス得点。生きてるだけでマイナスが積み上がるだけ」
だと思っているからこそ、
「0になるほうがマシ」
なんです。
学校にいけなくて、道路を走っていくトラックを見つめていたときも、
えらい人に自殺予告をして目の前で死んだら、何か変わるだろうかと考えたときも、
練炭一酸化中毒と首吊りで、どちらが後の手間がかからないか考えたときも、
10点でもいいからプラス得点で生きている自分は、全く考えの外でした。
考えるとしたら、
意識が途絶えるまで苦しいだろうな、
家族に後片付けを任せるのは悪いな
と
それでも生きていてマイナスになるよりマシ
プラスになる見込みは全くない
が天秤で揺れているだけなんです。
死ねば天国にいけるなんて考えてなかったです。
天国を信じるのは、割と楽観主義者なんじゃないかしらん。
「死ぬくらいなら生きてる方がマシ」
という考えは、一般的なのかもしれませんが、死にたい人からは的外れに聞こえているんじゃないかな。